■お香典袋はどこで買えるの?
もっとも身近なのはコンビニで、たいていは取り扱っています。強いて気をつけるとすれば、斎場(お葬式を行う場所)の近くだと売切れてしまう可能性があることくらいです。続いて身近なのは文房具店でしょうか。専門店でなくても、スーパーや書店の文房具コーナーで扱っていることも多いので、いざという時のためにあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
お葬式に参列する際にお香典袋を忘れてしまったり、うっかり汚損してしまう場合もあるかもしれません。その場合は斎場のスタッフに相談してみましょう。売店や受付で購入できる可能性が高いです。
その他に扱っている可能性があるのは駅の売店や仏具店、紳士服量販店などが考えられます。
■お香典袋はどうやって選べばいいの?
お香典袋にはいくつか種類があるため、目的にあったものを購入する必要があります。たいていはパッケージをみるとどのような場面で使うのか説明書きがありますが、要点だけでも押さえておくと、いざというときに迷わなくて済みます。
■■1.表書きの有無■■
表書きのバリエーションには「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」「御佛前(ごぶつぜん)」「御花料(おはなりょう)」などがあります。
お葬式に参列する際は「御霊前」を使用すればほぼ間違いがありません。「御仏前」と「御佛前」はどちらも同じ意味で、四十九日以後にお香典を渡すときや、一周忌や三回忌などの年忌法要の際に使われる場合が多いです。「御花料」はキリスト教の場合のお香典の表書きとなります。
※四十九日・・・人は亡くなってから四十九日経過すると成仏するとされています。(宗派により異なります)
※年忌法要・・・故人が亡くなってから、節目のタイミングで行われる法事のことを指します。亡くなってから1年後の命日前後で行われるものを一周忌法要、2年後の命日前後で行われるものを三回忌法要と呼び、広く行われています。
一方で表書きが無いものもあります。これは表書きがなくても良いという意味ではなく、主旨にあったものを自分で書けるようにという意味ですので間違えないようにしましょう。お香典袋の表書き・氏名・住所・香典の額などはボールペンではなく筆ペンで書くことが正式なマナーとされています。しかし筆ペンは書き方にコツがいるため、自信が無ければ表書きだけでも印刷されているものを使う方が良いでしょう。
■■2.水引(みずひき)の有無■■
水引(みずひき)とは、祝儀袋やお香典袋に付けられる飾りヒモのことです。水引は (1)印刷されている場合 (2)付属している場合 (3)付属せず、印刷もされていない場合 の3パターンがあります。
表書きが既にあるタイプのものは水引も印刷されている場合が多く、便利です。一方で水引が付属しているものを使うのは、香典金額が一定額以上の場合に限られます。香典袋は中身の金額に相応のものを選ぶことがマナーとされていますので、注意しましょう。「お香典袋は立派なのに、中身は…..」という印象を与えないようにするための配慮です。
■■3.中袋の有無■■
実際に現金を入れる封筒に相当する部分を中袋と呼びます。パッと見では分かりづらいのですが、中袋がある場合と無い場合とありますので注意しましょう。不祝儀の場合は中袋を使わない、という地域もあるので確認が必要です。
以上3つのポイントを意識しておけば、買い間違えることはないでしょう。
■袱紗(ふくさ)はどこで買えるの?
袱紗(ふくさ)とは、絹布で作られた小さい四角形の布のことです。お香典袋を持ち歩く際はこの袱紗(ふくさ)に包んでおくことがマナーとして良いとされています。大切なお香典袋を裸でかばんやポケットにしまっておくのは好ましくない、というわけですね。さて、この袱紗(ふくさ)はどこで買えるのでしょうか。
これはお香典袋と同様に文房具店や仏具店で買うことが出来ます。また、インターネットショッピングでも手に入ります。一方でコンビニでは扱っていないことが多く、注意が必要です。
某大手ショッピングサイトで検索すると1,000円~1万円程度の価格帯で見つけることが出来ます。もし持っていなければ、ひとつ用意しておくと良いでしょう。袱紗(ふくさ)はお香典を取り出す際のごく短い時間しか人目に触れませんので、高級なものを選ぶ必要はありません。袱紗(ふくさ)は赤色と紫色が主流で、赤色は慶事(お祝い事)にしか使えませんが、紫色は慶弔両用なので紫色の方がおすすめです。
■まとめ
お香典袋はコンビニをはじめ色々なところで買うことが出来るので、急ぎであったとしても手に入らないということは無いでしょう。一方で袱紗(ふくさ)はお香典袋に比べると手に入りにくいため、ひとつ持っておくほうが安心です。