通夜に香典を持っていく時に気を付けることは?
子供の頃なら家族にただくっついていれば済みましたが、大人になるとそうはいきません。通夜に香典を持って行く時、どう対応すればいいのか?お悔やみの言葉は誰に、どう伝えるべきなのか?服装は何がいい?香典はどうすればいい?気をつければいいことは?疑問に思うことは色々あるでしょう。知らなかったではすまない場合もありますから、こういったことはきちんと知っておく必要があります。
お通夜について。
お通夜というのは、故人となった方の家族・親族が遺体を一夜見守って、付き添うことをいいます。この時、読経・焼香・法話といった通夜式に参列する事を通夜に出席するということになります。ちなみに六曜(仏滅等)によって、通夜を一日挟む場合があるので、日程や時間をよく確認しておくことが大事です。
そして注意すべきなのは、お通夜というのは故人を偲んでお別れを告げる最後の夜ですから、いくら仲のいい友人・知人がいたからといって大声で話をしたり、笑い合ってはマナーとしていけません。当然、故人の噂話をするのもよくない為、いくら仲のいい友人・知人がいても、軽く挨拶する程度にし、静かにします。
香典の準備はどうしたらいい?
通夜に行く際、香典を持参します。香典袋は文具店やコンビニに売っているので、近い方で購入しましょう。水引は一般的に使用される黒白にします。蓮の花は仏教なので、故人側の宗教が仏教でない場合は避けて下さい。
表書きですが、喪家の宗教によって異なる為、「御仏前」「御花料」と使い分けることがポイントです。どうしても宗教が確認出来ない場合は「御霊前」にします。それから表書きは悲しみを表す為、薄墨で書くのがマナーですが、既に御霊前と書かれていた場合、その下に自分の名前を書く時は薄墨で書きましょう。
香典の金額はどれ程包むのがいい?
年齢やお付き合いによって変動しますが、
自分が20代の場合の目安は以下になります。
職場の上司の場合は5,000~10,000円。
職場の同僚や社員の場合は5,000円。
親しい友人の場合は5,000~10,000円。
30代~40代なら、
職場の上司は10,000円から。
職場の同僚や社員は5,000~10,000円。
仲のいい友人は10,000~30,000円。
香典の金額はなるべく切りの良いものにし、不吉なことを連想する4と9は避けるのがマナーです。
中袋はどうすればいい?
香典袋の中に小さい中袋が入っており、この中にはお札を入れ、この時お札は表裏向きを揃えて入れるのがポイントとなります。中袋は住所、氏名、金額を記入します。こうする事で、遺族は中袋に書かれている住所を見て香典返しをしますから、遺族にきちんと読める綺麗な字で書いて下さい。
それから新札は、亡くなるのを準備して待っていたという失礼な意味になってしまうので、新札は避けましょう。逆に、あまりにも汚れたり破けたりしているお札を入れるのもマナーとして問題ですから、無難なお札を選んで下さい。
香典はいつ渡したらいいのか?
まず通夜の会場に入りましたら、受付の方に香典を差し出して下さい。パターンは2つあり、黙礼をして渡すか、お悔やみの言葉を添えて渡すか、どちらかの方法で礼儀正しく渡します。ちなみに香典袋はむき出しのまま渡すのはマナー的に良くないので、袱紗などに包んで持って行くことをお勧めします。とはいえ、地方によって渡し方が異なるという話もあるようなので、不安な場合は周囲に聞くなどして調べてみましょう。
突如訃報が届いた時、服装は何を着たらいい?
突如訃報が入った時、すぐに訪問したい…しかし、香典を持って行くなら服はきちんとしたものに着替えるべきなのか悩む人は少なくないでしょう。通夜は、地味な色で落着いた服装であれば問題はありません。例えば、スーツなら大丈夫です。
女性ならスカート丈、男性ならネクタイの色に気をつけます。派手なアクセサリーはマナー的によくありませんので、身に着けないようにして下さい。マナー違反となるのは、ジーンズ・カラフルなTシャツ、肌の露出が多い服装ですから、そのような服装の時は着替えるのが良いでしょう。
時間はぴったりに行く方がいい?
通夜を始める時間は一般的に18時~19時で、受付・記帳は通夜の始まる30分前に始まります。ですから、受付が始まる時間に着くのが最適と言えるでしょう。受付で香典を差し出し、記帳と挨拶が済んだらうろつかずに静かに着席して下さい。
もし通夜に着くのが遅れ、式に間に合わなかったとしてもマナー違反ではありません。ですから、法話が終わったら遺族の方にご焼香だけさせてもらえないかお願いしましょう。しかし、自宅で通夜を行う場合はあまり遅い時間になると迷惑となるので、その場合はあまり遅れないように気を付けて下さい。