NG行為となるのは?
他の国と比べ、日本はマナーに厳しい国となっています。葬儀など悲しい場となると、特にマナーが問われるといえます。どういった事がNG行為になるかご紹介します。まず悲しい知らせが来た時、親族でもないのに故人となった方のところへ訪問すること、連絡することはNGとなります。悲しい心境とはいえ、故人の家族は葬儀の準備などで忙しく動いています。ですから、そういう時に訪問・連絡するのは控えておきましょう。親族ではないけどお手伝いをするのであれば、遺族側の話をしっかり聞いて、間違いのないように動きます。
次に、式場でやってはいけない行為です。
●遺族に死因を尋ねる。
親族でないのでどうしてか気になるかもしれないですが、遺族はとても悲しい心境に陥っているので、死因を聞くのはとても失礼な行為となるので、聞かないようにしましょう。
●新札を香典に入れてしまう。
たまにあるNG行為です。お祝いで新札を入れるのは問題ありませんが、不幸によるものでお金を渡す香典では話は別となります。まるで不幸を待っていたという意味になってしまう為、古いお札にしましょう。
●斎場に入ってすぐ誰かと話す行為。
実はこのNG行為、一番多い行為なのです。口を大きく開けて白い歯を見せたり、大きな声で話しているところを遺族の方が見たら、良い気分ではないでしょう。久々に会ったからつい声をかけたくなるかもしれませんが、その場の空気やマナーを考え、談笑行為は控えます。
●通夜振る舞いを断る行為。
食事が出るけど食事としてとらないのが通夜振る舞いの基本となります。通夜振舞いは死者の魂を静めるという意味もありますから、誘いがあっても遠慮したい気持ちはわかりますが、断るとかえって失礼になるので、少しでもいいですからお言葉に甘えでお邪魔しましょう。色々マナーがありますから、不安な方は調べておくことをお勧めします。
使っては駄目な言葉がある?
日本は最もマナーを重んじている為、罰が当たる事、縁起が悪い事をするのはNGとなっています。葬式で使ってはいけない言葉などについてご紹介します。お悔みの基本の言葉といえば、「この度は心からお悔やみ申し上げます。」「この度は御愁傷様でした。」「ご冥福をお祈りします」等です。
しかし、不幸の際によく使われている言葉でも、誰がどのような状況、理由で亡くなられたかによって言葉が変わることもありますが、大抵の場合は先程の言葉を使っても問題はありません。かといって、べらべらと添えるのはマナー違反となりますので注意が必要です。最も使ってはいけないとされているのは、
●安易な励ましの言葉
「暗い顔しないでね」「元気を出して下さい」「頑張ってね」等々。
●直接「生死」に関係する言葉。
「生きる」「死」「死去」「亡くなった」等です。もし生死に関する言葉を使わなければいけない場合は、「生前」「ご逝去」といった言葉に置き換えましょう。
●重ね言葉。
繰り返し・連想を意味する言葉もNGです。例えば「ふたたび」「たびたび」「しばしば」「くれぐれ」などになります。
遺族に対して最も失礼で残酷とされる言葉となる為、絶対これらの言葉を使わないように気を付けて下さい。他に失礼となるのは、お悔みの言葉を何回も述べる行為、遺族が話をされる際にあまりにも大袈裟な悲しみ方をする等です。悲しみの場なので慣れているという方はあまりいない為、つい自分でも思わぬことを言ってしまうかもしれませんが、無意識で言った言葉で相手を傷つけることになる場合があるかもしれません。デリケートな場ですから、発言には気を付けましょう。
葬式で死因を聞いてはいけない?
自分と親しい人が亡くなった場合、その遺族から連絡がきますが、親族でない限り、人づてに連絡がくる場合が多いでしょう。連絡が来た際、知らされるのは通夜や葬儀の日時や式場などになります。何故亡くなられたのか、誰もが死因について気になることと言えるでしょう。そこで、誰もが「通夜に行った際聞いてみよう」と思う人がいるでしょうが、悪気はなくてもこの行為は実は葬儀でのマナー違反にあたるのです。
どうして死因を尋ねるのがNG行為なのか?それは、遺族の方が死因について話をしているうちに抑えていた悲しみが溢れてしまう恐れがある為とされています。悲しむ間もなく、葬儀の依頼など色々な準備で忙しく動きまわり、葬儀が済むまで喪主側としてしっかりしないといけません。それなのに、参列者から死因について聞かれたら、話している内にこらえていた悲しみが溢れてしまうでしょう。
悪気はなくとも遺族の方を傷つけてしまうのはマナー違反ですから、死因については聞かないっようにします。どうしても知りたいのであれば、遺族側でなく、事情を知っている参列者の方から目立たないところでこっそり聞く、もしくは斎場を出てから知人か友人などに聞きましょう。