お布施とは何なのか?
お布施とは結婚式とは違って、葬儀といった仏事では僧侶を必ずお呼びして、供養のためにもお経・教えを説いてもらい、済んだ後にお経・教えを説いてもらったお礼としてお渡しする金品のことをそういいます。本来のお布施の意味は、あるだけの金品を寄付すること、もしくは与えること、仏様へ感謝の気持ちを込めてお供えすることの意味があります。お布施は金品を差し上げる「財施」心の不安を取り除いてくれる「無畏施」仏の教えを説いてくれる「法施」等の三種類の意味があるのですが、今の時代ではこういった仏教的な意味で考えるのではなく、お寺の僧侶に仏事を依頼したお礼をするというのが、一般的なお布施の意味になりつつあります。
最近のイメージはお布施はお経などのサービス料のようになっていて、僧侶に渡すものとなっていますが、本来であればお布施は仏様にお供えするものなので、最近でも僧侶の方はお布施を受け取る際、「頂戴します」などの言葉ではなく、「お預かりします」と言われる方が多くいます。葬儀の場合のお布施についてですが、枕経・通夜・葬儀・御車代・お膳料等々それらをまとめて一封し、お布施を一封として初七日で渡す場合が多いといわれています。
ちなみにお布施を渡すタイミングについてですが、葬儀となるとお布施の金額も多めになります。後日初七日が済んだらお寺に出向いて、僧侶に御礼の言葉を述べてお布施をお渡すのが一般的な渡し方です。ただし、お布施を渡すといっても手で渡すのはマナー違反となるので要注意です。お布施の渡し方ですが、お布施を切手盆というお盆の上に乗せて渡す、もしくは、挨拶を込めて用意した菓子折りの上にお布施を添えて渡しても問題はないでしょう。
お布施袋はどこで手に入るのか?それは葬儀社に頼めば用意してもらえます。市販品でも売られているので、黒白の水引き・もしくは銀色の水引きの包み紙を買いましょう。とはいえ、お布施も地域によって少々違うところもありますから、その地域に合わせるようにするのが無難です。葬式のお布施となると金額も大きくなるので、その金額に合わせたお布施を用意しておきます。
お布施はどのくらいの金額を包むべきか、よくわからないという人もいるでしょう。金額が合っているか不安な方は、お呼びした僧侶のお寺に直接尋ねても大丈夫です。それでもし「お気持ちで」という返事で具体的な金額を言われなければ、葬儀社に相場を聞き、出せる範囲の金額で問題ないでしょう。お布施は普段暮らしている中で聞きなれないので接点がないものですが、葬式・法要の際には絶対に必要となる為、調べておくのも大切です。
お布施の金額はどのくらい?
葬式・法要等の法事を行う際、お寺の僧侶に供養を依頼し、そのお礼として金品を備えることをお布施といいます。そのお布施の金額に関してご紹介します。お布施を用意する際、誰もが気になるのはお布施の金額ですが、一般的にお布施はこのくらい包むという決まりはありません。とはいっても、どのくらい包むか悩んでしまうもの。悩んだ末、依頼したお寺へ連絡をしても、お気持ちで結構ですと金額については曖昧なものですから、葬儀社に相談するのが良い手と言えるでしょう。
宗派や戒名によってお布施の金額は少し違ってきますから、宗派を調べてから葬儀社の人に包む金額を相談するようにします。葬儀の場合、50万円から100万円度お布施に包む場合が多いといわれています。お布施の内容についてですが、最近では「枕経」「お通夜」「葬儀」「告別式」「初七日」までをまとめたお布施を包むようになっています。そしてその中にお膳代・車代も一緒に含めても大丈夫ですし、もしくは先に車代だけを僧侶の人に渡してもいいでしょう。
一般的では、僧侶の人に寺院へ後で出向くことを告げて、その際に供養をして下さったお礼としてお布施を渡すのが一般的な渡し方と言えます。直接手で渡すのはNGなので、切手盆にのせて渡す、それか菓子折の上にお布施をのせてから渡します。お布施はお寺に供る金品ですから、当然僧侶の方はお布施を受け取った時に「お預かりします」といいます。僧侶が貰うのではなくお寺にお供えするものの為、必ず「僧侶様へ」という言葉を添えないように気を付けます。
お布施に関して普段使わないものですから、困ったことは色々あるかもしれないですが、仏教においての古いしきたりなので、守らなければなりません。これも得ておく必要がある知識なので、よく調べておくことをお勧めします。もし困った時は葬儀社に相談し、葬儀と同じくマナーはしっかり守りましょう。