大人になったら身につけるべき香典のマナーについて
成人として認められるのは20歳。しかし20を過ぎてもマナー違反をしてしまう方はいます。まだ20代前半なら仕方ないと多少は許してもらえるかもしれないですが、20代半ば(25くらい)になると、良い大人がきちんとマナーがなってないなんて…と世間知らずは問題となる為、マナー違反することが許されなくなります。
いい大人が知っておくべきことを知っておかないと、いざという時大きな恥をかいてしまいます。そうならないためにも、冠婚葬祭でのマナーをしっかり学んでおくことは大切です。ここで香典に関するマナーをご紹介します。
相場を理解しよう。
香典のマナーについてですが、まず初めに相場を理解しておきます。冠婚葬祭の相場をよく知っておかないと、金額設定の失敗をした場合、大変なトラブルになることがあります。自分に悪気はなくても、相手側は良い方向に解釈するとは限らないので、気をつけましょう。
●香典の相場の目安。
親族:10,000円~30,000円。
夫婦で参列する場合:20,000円~50,000円。
友人や知人:5,000円~10,000円。
お世話になった方:10,000~30,000円。
以上が基本の相場となっています。故人の方と自分の関係をよく考えて判断して決めて下さい。
表書きの書き方を習得。
今度は表書きについてご紹介します。香典の表書きもルールが細かくあり、誤った書き方をしてしまうと、面と向かっては言われないかもしれませんが、常識を疑われてしまうのは間違いないでしょう。常識を疑われない為にも、気を付けて下さい。
宗教によって書き方が異なるため、故人となった方の宗教は把握しておきましょう。宗教はとてもデリケートな問題ですから、決して間違った書き方をしないよう、慎重に書くことをお勧めします。故人の宗教がよくわからない場合、出来ることなら確認をして下さい。故人の宗教をしっかり確認し、宗教に合わせた表書きを書いた方が好ましいとされているからです。
宗教で異なる表書きについてですが、例を挙げると
キリスト教の場合:「ミサ料」「お花料」「お花輪料」
仏式の場合:「御香料」「御香典」
神式の場合:「御供物料」「御榊料」「御玉串料」「神饌料」
等とこのようになっています。もしチェックする術がない場合、気は進まないでしょうが遺族の方、もしくは遺族の知り合いの方に聞きましょう。配慮は大切ですが、ちゃんと確認をしておかないと、もし間違えた表書きにして贈るとそっちの方が失礼になってしまうので、間違えないようにしましょう。
香典の渡し方を知っておく。
香典の渡し方ですが、お土産などを渡す時とは異なる為、適当に渡すのは駄目です。香典を持参した時、受付係りに香典を渡す際は、表書きを正面に向けるようにして差し出します。そして香典袋をむき出しにしたままバック・ポケットに入れて、それを渡すのはいけません。必ず香典袋はふくさ、もしくは地味目の風呂敷で包んで持って行きましょう。
通夜と葬儀どちらにも参列する時の渡し方を知っておく。
忙しくてどうしても時間がとれず、通夜か葬儀どちらか片方しか参列出来ない方もいますが、中には通夜と葬儀の両方に参列する場合もあります。通常は自分が参列できる方で香典を渡せば大丈夫ですが、両方に参列する場合、香典を渡すのは片方だけでOKです。例えば通夜の時に香典を渡したら、葬儀の際は渡さなくていいということになります。
欠席する場合でもマナーは大事。
参列したくても、どうしても参列出来ない場合があります。そういった時にもマナーがありますから、欠席する場合でも油断はできません。しかし、それ程ややこしいことではないので大丈夫です。
やむを得ず欠席する事になった時、先に弔電を打ちましょう。宛先は勿論、喪主宛てになります。香典の方ですが、現金書類に入れて出来るだけ早く送って下さい。ただ香典だけを贈るのではなく、お悔やみの言葉を書いた手紙も一緒に入れて贈るのがマナーです。
祖父母の場合の判断について。
故人となったのが祖父母の場合、どうすればいいのか意見がわかれるでしょうが、まず自分の状況を見て判断しましょう。例えば親に扶養されている子供の場合であれば、親が香典を用意するので自分が用意することはありません。25歳を過ぎている大人の場合、親が香典を贈っているから大丈夫と自分は何も贈らない…では駄目です。親とは別で自分からも香典を贈るようにしましょう。