家族葬のお香典はどうすれば?
葬儀が家族葬の場合、香典は一体どうすればいいのか?疑問に思う人は少なくないでしょう。家族でも親族でもない知人や友人、故人の職場の人間はどうすればいいか悩むところと言えます。遺族の人から家族葬にするという連絡を受けたけど、香典を辞退する等香典に関して遺族から何も言われなかったら、どうしていいのか少し困ってしまいます。香典を辞退すると言わなかったから香典を持って行ってもいいのか、それとも単に言い忘れてしまっただけなのかわかりません。
元々家族葬儀というのは、遺族の方々の色々な考え方、事情によって身内や親族など親しい身内のみが集まって行うものです。その為、家族葬にする場合、遺族の方はほとんどの場合香典を辞退しています。なので、いくら遺族の方が香典について何も言っていなかったとしても、通常は香典を送る必要はないとされています。
そもそも、香典は頂いたらお返しをしなければならないものですから、そのような、「貰ったのだから返さなければ」という煩わしさを無くす為にも、気を使わせないように家族葬での香典は控えた方が無難と言えるでしょう。もしよくわからないのであれば一応香典を持っていき、断られたら持ち替えるようにします。
自宅葬儀が増えている?
現代では、葬儀会社のホールで葬儀を行うケースが増えています。とはいえ、地域によっては自宅で葬儀を済ませる家もあります。自宅葬儀の場合、葬儀の手伝いを隣近所の家にもお願いすることもあるようです。例えば、住職さんの控室に部屋を使わせてもらえないかと頼まれるケースもあります。状況が状況ですから、お断りするのは失礼にあたってしまうので、困った時はお互い様という言葉があるように、余程のことがない限り、もし近所の方から葬儀の手伝いを頼まれた際は快く引き受けましょう。
それから自宅葬儀を行う場合、食器類がたくさん必要となるので、食器類の不足がないよう準備をしておかなければなりません。客用の食器類を多めに用意しておきましょう。もし自分の家でなくても、近所の方から食器類が足りないとのことで、食器類を貸してもらえないか頼まれる可能性があるからです。慌てて用意するよりも、普段から家族用・客用と分けて保管していれば、もしもの時余裕をもって用意できます。
自宅葬儀に参列する際、焼香が済んだら葬儀が終わるのを庭・道路等で待ちます。寒い時期の場合、葬儀会社がストーブなどの暖房器具を用意してくれるのですが、それでも冬場は冷えますからコートを着ていた方がいいでしょう。葬儀なのにコートを着ていて心配になる人がいるかもしれませんが、焼香・出棺の時以外ならコートを着てもマナー違反にはならないので安心です。
住宅事情や地域の繋がりを合わせて考えると、自宅葬儀をされる家は減っていくかもしれません。自宅葬儀は昔からのしきたり、近所付き合いの大切さを改めて考えさせてくれる葬儀なので、今の若い世代に勉強になると言えます。
葬儀の事前相談とは?
葬儀は身近で経験しない限り、他人事のように実感がわかない方も少なからずいるでしょう。身内ではないので、親族以外で弔問客として参列する時には綺麗に祭壇は飾りつけされているし、必要な準備はほぼ済んでいるものです。ですから、喪家側として動くことになった場合、一体どのような準備をしないとならないのか、詳しくわからない人の方が多いでしょう。
自分が葬儀を取り仕切る喪主になった時、ちゃんと準備出来るのか不安になる方も多いでしょうが、そういった場合はわからなくても葬儀社の人がきちんと説明してくれますし、動いてくれるので大丈夫です。しっかりと葬儀社の話を聞き、喪主としてしなければならないことをしましょう。ちなみに参列者の中の1人が葬儀社のスタッフに、「今行われている葬儀は一体費用はどのくらいか?」と尋ねたことがあり、いつ自分も喪主になるかわからないので気になることはあるかもしれませんが、葬儀の最中にそのような質問をするのはマナー違反となります。同じ参列者でもそのような光景を見たら不愉快になるのに、遺族の方が見たらマナー違反以前にとても悲しい気持ちになるでしょう。
しかし、弔事に関する事前相談が悪いことではないのです。それに、近頃は葬儀に関する事前相談をしている人は増えています。どこの葬儀会社にするか、規模はどのくらいにして行うか、返礼品は何にするか、返礼品の数、予めある程度の事がわかっていたら、その時がきた際に動きやすいので事前相談をする人がいるようです。でも事前相談をする前に「TPO」はしっかり考えておきましょう。葬儀は特殊な儀式の場なので、マナーを守って参列できるようにしておきたいものです。