お香典を受け取る時になんて言う?
通夜や葬儀の受付で、参列者の方が持参した香典を受け取ります。
直接遺族の方が受け取る場合は、
「ご丁寧に恐れ入ります」
「恐れ入ります。ご霊前にお供えさせて頂きます」
等と一礼しながら、両手で受け取ってください。
受付係が香典を受け取る場合は、「お預かりします」と両手で受け取って一例します。
受付係の服装と髪型について
葬式・葬儀・告別式の受付係の服装などについてですが、
男性の場合。
・ワイシャツは白にします。
・ネクタイ・靴下・靴は黒に揃えます。靴ですがエナメルは禁止で、そして光る飾りのついたものも駄目です。
・上下黒のブラックスーツです。
・髪が長い場合は、後ろでまとめたり等慎みのある髪型にしましょう。
女性の場合。
・黒いワンピース、もしくは黒いスーツを着ます。
・慎む場所なので、肌を露出する服装は不可です。
・ストッキングの色は肌色か黒にします。
・靴とバッグの色は黒。それ以外は避けましょう。男性と同じく靴もエナメルは禁止で、光る飾り等がついたものも駄目です。受付は動くことが多い役目なので、ハイヒールのかかとはひくいものにした方が動きやすいと言えます。
・髪が長い場合は、後ろでまとめたり慎みある髪型にしますが、靴やバッグと同じく派手な飾りやリボンは不可です。
・メイクについては、化粧しても大丈夫ですが、派手めな化粧は避けてください。
もしも受付などで中学生や高校生が手伝う場合は制服を着ます。制服が無い場合、紺・黒・グレーのブレザー、シャツは白いシャツか白いブラウス。黒・紺・グレーのズボン。女子は黒・紺・グレーの色のスカートを履きます。
・その他。台所係のように裏方のお手伝いをする場合、エプロンの色は地味めのものを着ます。例えば無地の白エプロン、黒エプロンがいいでしょう。もしどちらも無ければ、なるべく地味めのエプロンにします。
受付係の仕事と役割
受付係の役割は、会葬者を迎えることです。受付係の役割の範囲は予想以上に広い範囲となるので大変なものと言えます。受付を引き受けた場合、会場のレイアウトと式の全体の流れを全て頭に入れ、受付の人が行う焼香は、交替で弔問客の少ない時にします。
「芳名帳」または「参列者記帳簿香典帳」それから「名刺盆」「すずり」「筆」「ペン」を用意しておきます。ペンは黒のボールペン・サインペン・筆ペンのどれかで大丈夫です。そして芳名帳(参列者記帳簿香典帳)の各行ごとに番号をつけます。
そして会葬者から、式が始まる時間・駐車場の場所・遺族の所在部屋・トイレの場所等々何か質問されたら、きちんと返答できるようにしておきます。
・受付の挨拶。
会葬者がお悔やみの言葉を述べましたら、来て下さったことにお礼の言葉を遺族の代わりに述べます。例を挙げて言いますと、「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます」等です。
・天気が雨の場合。
「本日は足元のお悪い中をお越し頂きまして、ありがとうございます」
等、参列者の対応を遺族の代わりにして下さい。遺族の立場になったつもりで、言葉使いや振る舞いをしましょう。
・お香典を受け取る。
参列者から香典を必ず両手で受け取って、「お預かりします」と一例します。
・参列者に記帳してもらいます。
記帳してもらう際、
「恐れ入りますが、ご住所とご氏名をこちらにご記入下さい」
等と言って芳名帳に記入してもらいます。
・返礼品を渡す。
参列者の記帳が済んだら、「ありがとうございます」と言いながら、返礼品を渡していきます。これが「会葬礼状」「香典返し」です。記帳するにはどうやっても時間がかかってしまうので、参列者を待たせてしまうことが多くあります。
葬儀が大きなものの場合、参列者から香典を受け取り、記帳を頼む係と、返礼品を渡す係と係を分け、2~3冊くらい芳名帳を用意して、一度に数人の方が記名出来るようにしたりと工夫する必要があるでしょう。
・会場に案内する
式場への行き方を会葬者の方に案内するのも受付係の仕事です。
しかし、大きな葬儀の場合は受付係とは別に、案内係も決めておく必要があります。
・会計係の方に香典を渡す。
参列者が受付から離れましたら、受け取った香典を会計係に渡してください。香典には現金が入っていますから、取り扱いは十分に気を使いましょう。会計係は受付のすぐ後ろで、後ろ向きになって記帳・計算をします。
・その他。
弔電を受け取ったら記帳して、進行係の方へ渡しましょう。供物を受け取った後記帳し、会場係もしくは葬儀社の人に渡し、葬儀社の方々に供物を祭壇に供えてもらいます。
・お手伝いした方へのお礼・謝礼について。
通夜・葬儀の受付係だけでなく、会計係や世話役の方に謝礼、お礼、謝礼金を差し出すこともあります。
喪主もしくは故人の配偶者の方が、初七日までに受付係、会計係といった各係を務めた方々にお礼の挨拶をします。
お礼に行く際に持っていく品は、菓子折か実用品で、金額は3,000円~20,000円くらいまでのものがいいとされています。